みかんには、温州(うんしゅう)みかん、紀州みかん、いよかん、ぽんかんなど味も色も大きさも様々な種類のものがあり、日本では主に有名なみかんは温州みかんになります。。またオレンジもみかん科のひとつになるのですが、皮が厚くて酸味や水分が多いことからジュースとしてバレンシアオレンジ種を加工して使用されながら世界中で愛されています。
みかんには、特にビタミンCが多く含まれていて、成人の一日当たりのビタミン所要量をみかん2個くらいで採ることができ、みかん特有のオレンジ色の色素はβークリプトキサンチンと呼ばれるβーカロテンの一種になります。
この、βークリプトキサンチンは、発がん性物質から細胞を守る働きがあり、その効力は他のβーカロテンの5倍の効力と言われています
ビタミン類と共に、みかんの皮の白い筋の部分にはポリフェノールの一種のヘスペリジン、ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンとは、果実や野菜、海藻類に多く含まれる水溶性の食物繊維のひとつになり、フルーツをゼリー状にしてくれるのでジャムなどの加工食品に多く使用されています。
ペクチンは善玉菌のエサになり善玉菌を増やしたり、腸内の悪玉菌を抑える力があります。また腐敗物や有害物質を吸着し便の量を増やして、腸内を刺激することで下痢や便秘を解消します。
また、ペクチンは食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれて、コレステロール値を下げる効果や脂質の吸収を抑える効果があると期待されています。
みかんの皮のひとつのヘスペリジンもまた糖質の吸収を良くし血管透過性を抑制する働きによって花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を緩和するといわれています。
ペクチンは主に果物の皮に多く含まれているので、皮ごと食べることにより多くのペクチンが摂取できますが、農薬の心配もあるので、そのまま食べなくてもさまざまな利用方法があります。
よく水で洗い乾燥させた皮は、みかんを食べた後の皮を、良く水で洗い乾燥させます。乾燥させた皮をネットなどにまとめて入れて湯船に浮かべ「みかん湯」にする方法などもあります。みかんの皮の入浴剤は体がポカポカと温まるので、冷え性やそれによる肩こり、腰痛、筋肉疲労などの改善に効果を発揮してくれます。
カロリーも低くてショ―トケーキなどと比べると、おおよそ10分の1程度しかカロリーがありませんので食事のデザート、おやつなどに最適です。子供の健康のためにも、おやつとしてお菓子ではなく、果物類を食べる習慣があることで豊富なビタミンを摂取することで健康な体つくりにおすすめです。バランス良く野菜や果実を食べていきながら健康な体作りをしていきましょう。