ケールとは主に青汁の原料とされています。外来の植物の野菜でケールは地中海沿岸に生育しているアブラナ科の野菜です。
日本では緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)ともいいます。栄養が豊富に含まれていることから野菜の王様とも呼ばれています。
ケールはキャベツとは違い、結球(※丸い形状に葉が巻くこと)することはせず、葉は扇状に広がった形をしています。季節に応じて一年中様々な地域で栽培されており、冬キャベツが甘いように、ケールも冬は甘く、夏は苦いという特徴があります。
キャベツのような野菜は、食べ易く品種改良することによって、失われてしまった栄養素も数多くありますが、ケールはキャベツの原種に非常に近い野菜であるため、野生植物の持つ栄養価をそのまま失うことなく豊富に含まれています。
一般的な緑黄色野菜と比較しても、ビタミン類が非常に多く含まれており、食物繊維や葉緑素、カルシウムといった栄養素も豊富です。
♦ 食物繊維:キャベツの約3倍
♦ β-カロテン:トマトの5倍
♦ ルテイン:ほうれん草の約2倍
♦ ビタミンC:みかんの約2.5倍
♦ ビタミンE:ニンジンの約5倍
♦ 葉酸:にんじんの約4.3倍
♦ カルシウム:牛乳の約2倍
♦ 鉄分:にんじんの約4倍
♦ ナイアシン:キャベツの約4.5倍
♦ パントテン酸:ほうれん草の約2.4倍
♦ カリウム:キャベツの約2.1倍
♦ マグネシウム:トマトの約4.9倍
♦ リン:キャベツの約1.7倍
豊富な鉄分が含まれています。全身に酸素を運ぶ役割をする必要不可欠なミネラルで、栄養素としては、肉類など動物性食品に多く含まれるヘム鉄と野菜などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄の2つに分けられます。ヘム鉄はに比べて非ヘム鉄3~5倍効率良く吸収します。
豊富なビタミンB群が含まれています。体の代謝に欠かせない栄養素として糖質や脂質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要な物質です。体がエネルギーを生み出す働きの60~70%にナイアシンが関わっています。
豊富なカリウムが含まれています。カリウムは、ナトリウムの排出を促す成分で様々な食品に多く含まれているミネラルです。食事から摂取することは難しくない成分ですが、食生活の変化やナトリウムの摂取量増加などが原因となり、近年不足しがちなミネラルとして重要視されています。 高血圧、むくみの予防・改善、筋肉を正常に保つ効果などがあります・
豊富なマグネシュウムが含まれています。魚介類、海草類、野菜類、豆類などに多く含まれ、不足すると、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まります。
豊富なリンが含まれています。リンは、体を構成するミネラルのひとつであり、筋肉、神経、脳、肝臓などすべての組織に含まれています。カルシウムやマグネシウムと結合し、骨や歯を形成し、またエネルギーの貯蓄など、細胞の生命活動に欠かせない栄養素です。
けれども、このケールには独特の苦味と青臭さで味にクセがあります。
美味しい料理方法で豊富な栄養をバランス良く野菜や果実を摂取していきながら健康な体作りをしていきましょう。