モロヘイヤとはシナノキ科ツナオ属の緑黄色野菜になり、アフリカ北部からインド西部が原産となっています。食用としての歴史も古く5000年以上前からエジプトでは料理に使用していた野菜になり、モロヘイヤには、さやと種と枝には毒があるので食べることができませんが、主に葉の柔らかい部分が食用とされています。葉を包丁でたたき細かく刻むと粘りが出てくるのが特徴です。
日本では1980年頃に栽培が始まった比較的新しい野菜ですが、そのまま野菜として食べられるよりも、青汁の原料としてとても有名な野菜の一つになります。
モロヘイアの栄養には他の野菜にくらべて、とても豊富な主な栄養成分カリウム、カロチン、カルシュ―ムが含んでいます、他にもビタミンB群やミネラルなどが多く含まれています。
カロチンは何んとホウレンソウ4.6倍、ブロッコリーのなんと19倍になります。
カロチンは老化の原因でもある活性酸素を除去する働きが強く、紫外線などの老化からも守ってくれる栄養素になります。
モロヘイヤの特徴である粘り気に含まれいているネバネバ成分は身体の粘膜を保護してくれる働きがありますので、胃酸から胃の粘膜を守ってくれたり、鼻や口の粘膜を強化し、体内に危険なウイルスや細菌が侵入するのを撃退してくれます。
そしてモロヘイアに含まれているカリウムは体内の不必要な塩分を体外に排出する効能がありますので高血圧や予防や動脈硬化の予防にも役立ててくれます。
また血糖値が急上昇するのを抑える働きもあるので、糖尿病予防にもなります。
モロヘイアの美味しい食べ方になりますが、和食でいただくとするとモロヘイヤは味噌汁などのスープの具にして人気があります。
サッと湯通しをして醤油、鰹節をまぶしたり、ごま和え、おひたしなど茹でていただく食べ方も美味しく、和食には人気の夏野菜になります。
独自のぬめりは納豆などと混ぜていただく食べ方も、味わい良くがご飯がとてもすすむ和食にぴったりです。
モロヘイアの下処理ですが、野菜として売られているモロヘイヤは葉、茎、根などに毒性のない状態ですので、モロヘイヤの種や若葉などに含まれる毒性の影響はないとされています。茎は安心して食べることができます。
ただ、家庭菜園で作られる場合のみ、若葉には毒性が含まれているので、茎を食べるのはやめておいてください。
このようにモロヘイアは夏バテの改善、予防や疲労回復にとても期待できるお勧めの夏野菜の一つですので、ぜひモロヘイアの豊富な栄養を摂取してバランス良く野菜や果実を採りながら健康な体作りをしていきましょう。