イチゴは、南北アメリカ原産のバラ科の多年草。主にイチゴの種類はオランダイチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴなどに分かれます。日本には江戸時代末期頃にオランダから最初に入ってきました。近年での日本では1月15日が(イチゴの日)としてなっています。
イチゴの主な成分としては、水分、炭水化物、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、モリブデン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。
このようなイチゴに含まれる栄養成分のなかでも、ビタミンCの量はみかんの2倍もあります。果実のなかでもトップクラスのビタミンCを含みます。
ビタミンCには肌のトラブルの改善、疲労回復、免疫力の向上、感染症の予防、貧血予防、生活習慣病の予防効果があります。
肌にとても良いビタミンCは、抗酸化作用の強い栄養素で、シミやそばかすの原因になるチロシナーゼという酵素を抑制してくれ、メラニン色素を生成させないようにしてくれます。
また、コラーゲンを破壊してしまう活性酸素を除去する働きがあるのでしわやたるみの原因を少なくしてくれます。
こうしたビタミンCですが実は非常に熱に弱い栄養成分になります。しかし、イチゴは主にほとんど、そのまま食べることができますので、熱に弱いビタミンCをほとんど失うことなく、効率よくビタミンCをとることができるようになります。
1日に必要な量のビタミンCをとるには、イチゴ1粒20gとして1日8粒食べれば1日に必要とされるビタミンCが摂取できます。ただし2~3時間で身体の外に排泄されてしまいますので上手に摂取していきましょう。
肌のトラブルの改善に適している栄養成分のビタミン群を含む他にも、キシリトールも豊富に含まれています。このキシリトールは虫歯の予防に適している成分として有名で、ガムやタブレットなどが数多く含まれています。
キシリトールは糖アルコールの一種で天然の甘味料として知られ、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑えてくれます。さらに、ミュータンス菌からつくられる酸を中和してくれたり、歯から溶け出してしまったカルシウムの再石灰化にも効果を促す働きもあります。
その他にもイチゴには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分が含まれています。
アントシアニンはシミやそばかすの原因であるメラニンの生成を抑えます。ビタミンCとの相乗効果によって、肌のくすみを取り除き、透明感のある肌に整えることができます。
イチゴで健康と美しい肌を保つため毎日上手にバランス良く野菜や果実を食べていきながら健康な体作りをしていきましょう。