かぼちゃは英語で(pumpkin)、ウリ科に属する野菜で原産は南北アメリカ、主要生産地は中国、インド、ウクライナ、アフリカ果実を食用とした緑黄色野菜として栽培されています。
カンボジアからかぼちゃは16世紀ごろ(1532~55年)にポルトガル人によりカンボジアの産物として日本に伝えられました。
かぼちゃの名前の由来は、東南アジアの国名「カンボジア」。天正年間にポルトガルから伝わりましたが、ポルトガル語でカンボジアを表す「Camboja」からきたというのが定説です。ちなみに我々日本人は英語でなら「pumpkin(パンプキン)」といってしまいますが、パンプキンは特に果皮がオレンジ色の品種を示すそうで、その他の品種は「squash(スクウォッシュ)」と呼ばれるそうです。日本のかぼちゃは、パンプキンではなく色が濃い緑色をしていますのでほとんどスクウォッシュになります。
かぼちゃは体の腸内の働くをよくして綺麗にしてくれる食物繊維が多く含まれ西洋かぼちゃ100gに含まれる食物繊維の量は3.5g。かぼちゃは重量があるため、少量でも効率的に食物繊維が摂りやすいので便秘などの改善に効果的です。
食物繊維が多く含まれるのは、皮の部分。そのため調理の際は皮も一緒に使うと良いです。多く含まれる食物繊維は腸内を綺麗にしていきますので腸内改善にはおすすめの野菜です。
また、かぼちゃはβカロテンが豊富。βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれており、かぼちゃの濃い色味もβカロテンによるものです。
βカロテンは強い抗酸化力があり、活性酸素を除去します。摂取したうちの1/3程度が小腸で吸収され、体が酸化して錆ついてしまうのを防いでくれます。その結果、体内に害となる活性酸素を除去しますので様々な病気や老化の予防が期待できます。
また、βカロテンとして小腸で吸収されなかった分の中から体内から必要な分の量のビタミンAに変換してくれます。
βカロテンから変換されたビタミンAには、免疫機能を高める効果があるため、昔から冬場の風邪予防に良く冬至にかぼちゃを食べる風習の意味もここにあります。
同時にかぼちゃはカリウムも豊富です。体内のナトリウム(塩分)の排出を促し、バランスを整えることで血圧を下げてくれるほかにも利尿作用なども効果的です。
かぼちゃに含まれる食物繊維は不溶性といって、水に溶けない性質を持っています。水分を吸収して膨らむため、少量でも満腹感が出るので、ダイエット向きの食材。ダイエット中はよく噛んで食べることで、食べすぎの防止になります。
この水溶性の食物繊維は水に溶けない分、水分を吸収してかさを増すので、腸を刺激し腸内を活発にしてくれます。
便秘改善には、かぼちゃだけでなく、海藻やネバネバ系食材に多く含まれる水溶性食物繊維もバランス良く野菜や果実を摂取していきながら健康な体作りをしていきましょう。