カリウムを採ると同じようにマグネシウムも身体には必要な大切なミネラルです。マグネシウムは体内でのエネルギー代謝に関わる酵素のカリウムを助ける働きをします。
マグネシウムはカリウムが血管を収縮させようとするのを防ぎ、血管を広げていきます。またマグネシウムはこのカルシウムの沈着も防ぐ作用があります。
マグネシウムはカルシウムの半分以上は必要だと言われています。日本人成人のカルシウムの所要量を1日700ミリグラムとするとマグネシウムは350ミリグラム必要となります。(小児の場合は約5㎎/㎏ 体重/日)。
日本人の成人男性マグネシウムお勧め量 約350mg
日本人の成人女性マグネシウムお勧め量 約270mg
こうしてマグネシウムは血液の循環の流れを良くしようとしますのでカルシウムを多くとればマグネシウムも身体には大切な必要なミネラルです。
多量のアルコール摂取時やアルコール中毒患者もマグネシウムの欠乏には注意が必要です。
マグネシウムは取りすぎても尿として体外に排出されるので、食事摂取基準でもマグネシウムの上限量は設定されていません。
マグネシウムが多い食品
種実類は全般的にマグネシウムが多い食品です。
・ごま、アーモンド、ピ―ナッツ、カシューナッツ、くるみ、ひまわりの種
海藻類や魚介類もマグネシウムの含有量が多い食品です。
・こんぶ、わかね、なまこ、イカ、海老、あさり、岩海苔、焼き海苔、味付け海苔
豆類は全般にマグネシウムがよく含まれている食品です。
・大豆、小豆、きなこ、グリンピース、納豆
主にお勧めのマグネシウムが多い食品としては
・豆腐、いり大豆、イカ、海老、あさりなどが主に多い食品になります。このようにマグネシウムの多く含まれる食事としては日本食の献立が理想的にバランスがとれているといわれています。
マグネシウムは穀物のヌカや胚芽の部分、種子、ナッツ、海藻などに豊富に含まれています。白米や精製された小麦粉製品を主体とする食生活では、十分摂取できない栄養素です。一方、カルシウムの摂取によく利用される乳製品にはマグネシウムがあまり含まれていないので、カルシウムとマグネシウムのバランスを上手に取る必要があります。
カルシウムとマグネシウムはバランスですがその割合は、カルシウム2に対してマグネシウム1が理想のバランスです。このバランスが崩れるといくらカルシウムをたくさんとっても、骨からカルシウムが溶け出して骨折や骨粗しょう症の原因になります。