血液検査の結果で血糖値が高いと言われました。特に肥満な体型では無いのでまさに現代病のひとつ40歳以上では約4人に1人の方が糖尿病予備群にあたる生活習慣病になります。
太っていないからと安心していてはいけません。糖尿病は痩せている人のほうが要注意です。
糖尿病はそのままにしておくと合併症に繋がり命に関わります。
【血糖値の基準】
正常な血糖値とは、空腹時で80~110(mg/dl)未満です。
また、食後2時間で80~140(mg/dl)未満までなら、正常値となります。
上記の検査を行なった際に、糖尿病が疑われる血糖値は以下の通りです。
- 空腹時の血糖値が126(mg/dl)以上
- 75グラムのブドウ糖を飲み、2時間後の血糖値が200(mg/dl)以上
- 血糖値が随時200(mg/dl)以上
- (ヘモグロビン)が6.5%以上血糖値の基準
【糖尿病の原因】
糖尿病とは、インスリンがすい臓から分泌されない、またはその量が不足している、分泌されているのに十分に作用しないなど様々な原因で慢性的に高血糖になる病気をいいます。
日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえ痩せていたとしても糖尿病になる可能性があるので注意が必要です。
<過食・偏食>
・血糖値の上がりやすい、炭水化物、甘いものやお酒が大好き。
・外食する機会が多く、高カロリーな単品メニュー(ラーメン、天ぷらなど)をよく食べる。
・食事の時間が不規則、かつ満腹になるまでしっかりと食べる。
上記が当てはまる方は要注意です。食事の改善は実行に移しやすいため、規則正しく栄養バランスの良い食事を取るようにしましょう。また、食事の時間が不規則な場合は、血糖の調節機能が乱れ、代謝異常につながりますので注意が必要です。
<体の変化>
・お腹まわりの脂肪が気になる。
・手足のしびれがよくある。
肥満になってしまうと、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きが阻害されてしまうため、体型維持が重要になります。また、高血糖が続いていると血流が悪くなり、末端の神経細胞が必要とする酸素や栄養がいきわたらなくなってしまいます。手足のしびれは糖尿病の初期症状のひとつとなりますので、十分注意しましょう。
それから、脂肪のうちの内臓脂肪は、糖代謝・脂質代謝を鈍くします。健康診断で、肥満の方でも、内臓脂肪は少なく皮下脂肪が多い場合は、血液検査上、脂質等の代謝異常が見られない場合もあります。その一方、肥満には見えなくても、内臓脂肪が著しい人は、糖脂質代謝に異常がある方もいます。内臓脂肪の蓄積は、若い世代であれば少々の暴飲暴食かつ肥満では見られませんが、中高年以上になると、ほんの少しの暴飲暴食、運動不足でも内臓脂肪蓄積、血糖脂質悪化が見られます。
<運動不足>
・忙しいからと運動を全くしない。
運動不足に陥ると、筋肉量が減少して基礎代謝が少なくなってしまいます。それにより、ブドウ糖の消費量が少なくなるので注意が必要です。
<ストレス>
・仕事や人間関係のストレスを感じることが多い。
自律神経には緊張、興奮時に活発化する交感神経と、リラックス時に優位となる副交感神経の2系統が存在しますが、強いストレスを受けて緊張状態が続くと、血糖値を下げるインスリンが分泌されにくくなり、血糖値が上がりやすくなってしまいます。
<遺伝>
・両親、兄弟に糖尿病の方がいる。
糖尿病そのものは遺伝性の病気ではありませんが、血糖値が上がりやすい体質、インスリンの働きが低下しやすい体質は遺伝します。両親や兄弟、親戚に糖尿病患者が多い方は、遺伝的素因としてリスクが高いため、より注意する必要があります。