【塩分控えめ】
血圧を下げるためには塩分を控えめにすると必要がございますが、まったく塩分を採らないのも身体には良くありません。
規則正しい食生活の中で栄養バランスは大切です。過剰の塩分取り過ぎ、過度な塩分不足のないようにしていきましょう。
高血圧だからと塩分を全く採らないのも逆に身体には良くありません。過度の塩分不足は命にも関わりますので適度の塩分を補給することをお勧めいたします。
水を大量に飲んで体内の塩分濃度が一気に下がると、神経伝達が正常に働かなくなり、さらに症状が進むと昏睡状態になる可能性があります。
体内の水分の塩分濃度を調整
体内は、塩分濃度(生理食塩水と同じ)に保たれており、これは、ナトリウムとカリウムによって調節されています。 細胞外液の塩分濃度が低くなると骨に存在するナトリウムが放出され、逆に、細胞外液の塩分濃度が高くなるとナトリウムは骨に吸収されることで、体液の塩分濃度を調節しています。
身体の中を酸性・アルカリ性の調整
弱アルカリ性に保たれて調整の役割をします。食物を摂取したとき、体内の「代謝」により酸性の物質が生成されやすく、血液などの細胞外液に酸性物質が運ばれると、ナトリウムはこれを中和し、弱アルカリ性を保つようはたらいています。
栄養素の消化・吸収のサポート
塩化ナトリウムの元である塩酸は胃液の主成分で、たんぱく質の分解を促します。 また、ミネラルなどの栄養素の吸収(血液中へ溶け込むこと)を助けます。主な栄養素であるブドウ糖やアミノ酸は陰イオンであり、吸収されるには、陽イオンと結合して「イオン」にならなければなりません。陽イオンであるナトリウムは、陰イオンのミネラルや栄養素と結合して「イオン」になるのを助け、栄養素の吸収をサポートします。
筋肉と神経をサポート
人間の神経伝達や筋肉の動きは、カリウムとナトリウムで行われます。 脳から信号が送られると、神経が細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムが入れ替わることで刺激となって筋肉が収縮します。 これとは反対に脳から神経細胞へ何らかの信号が送られると、カリウムとナトリウムの入れ替えによって神経組織に伝わります。
日本人の塩分の目安(成人) スプーン大を約1杯
男性 : 8.0g未満 女性 : 7.0g未満
(2015年4月からの厚生労働省推奨食塩摂取量の目標量)
高血圧の方の塩分の目安 スプーン小を約2杯
6.0g以下 (高血圧治療ガイドライン2014年版より)
腎臓患者の方の塩分の目安
3~6g以内
(厚生労働省 慢性腎臓病(CKD)PDF資料より)
世界保健機関(WHO)世界の人の減塩目標は、5 gです。
食事の塩分とりすぎには気をつけましょう。